その時前足に毛の抜けたところがあり。
「えー、アカラス?」
もうぞっとした。
20年以上前、実家で飼っていた犬がアカラスで死んだ。
治療の甲斐もなく(当時はアカラスにかかった犬は安楽死させるくらいしか方法がなかった)最後は目も開けられないくらい弱ってしまい。
その最後の姿を思い出すと、今でも号泣したくなるくらいにつらい最後を迎える事になってしまった経験があり。
だからすぐに動物病院に連れて行きたかったのだが、たまたま昨日は休診←日曜日もやっている病院だが
今朝心配でたまらず朝一で連れて行ったら。
「ストレスです」
ストレスでハゲになるって。
もうかわいそうでかわいそうで、涙が出そうだったよ。
実は、私の姉が仕事のストレスで大きなハゲを頭のあちこちに作って一時期カツラをかぶった事がある。
友人の一人にご主人のDVが原因で全身脱毛してしまった人がいる。
抜けてしまうってとっても大きなストレスだって事はよくわかっている方だと思う。
確かに、4月に引っ越した我が家。
それだけでも大きなストレスだ。
人間の私達も大きなストレスになったわけで。
だが、長女犬にはそれ以上だったと思う。
現在、長女犬は雨の日だけ玄関に入れているのだが。
以前の家には広いバックヤード(波板で囲まれた倉庫。洗濯物を干せる広いスペースだった)がありそこが長女犬のスペースだった。
それに現在の倍以上の庭もあった。
だけど今度の家にはそれがない上に、庭も狭い。
以前は一度もした事のない庭の穴掘りもこちらに越して頻繁にするようになったのだが、動物病院の先生から
「環境の変化についていけないから何かしていないと落ち着かなかったのかも」
そう言われた。
長女犬はカナダ生まれ、カナダで4歳まで育った。
犬好きな人が広大な敷地で去勢手術をせずに犬を何匹も飼ってしまった結果、手に負えなくなってしまったという、ヒサンな場所で生後7ヶ月まで育ち、私達が引き取った。
その当時は広い家の室内で飼っていたのだが、4年後帰国。
日本じゃその頃の半分のスペースもない家で、おまけに庭で飼う事になった。
現在の家はカナダの4分の1以下のスペース。
おまけに引っ越してきてすぐに3週間も実家に帰っていた間、長女犬は帰宅時間が極端に遅い夫と寂しく住んでいたし。
私達人間以上に大きな環境の変化を受け止めなくちゃいけなかった長女犬は、ストレスがたまって当然だ。
だけど吠えるとか、何かを破壊するとか、そんな事を一切しないおとなしい性格だから。
きっと不安とか寂しさとかを心に溜め込むだけ溜め込んで、毛が抜けるって事態になったのかもしれない。
長女犬は特にお行儀もいいし、私達を困らせることを一切しないし、我慢強くていい子だったから。
不満を伝えることが出来なかったんだろうな。
かわいそうなことをしちゃったよ。
生活もようやく落ち着いたし、これからはもっともっと大事にしてあげなくっちゃ。
しみじみ思ったよ。
ごめんね。
そのそばに座っていた私は、なんだか焦げ臭い事に気がついた。
料理はしていないので、それは我が家ではなく。
しかも外から入ってくる臭い。
ご近所で何か焦がしたのかな?
と思いつつこつぶのピアノに付き合っていたんだけど。
やはり、ヘンだ。
どこかで火事かも。
まだ誰も気がついていないんだったら、やばいかも。
そう思って、窓を開けて外を見た。
焦げ臭いがうちと隣り合わせた近所ではなさそう。
そう思ったら、消防車のサイレンがどんどん近づいてくる。
するとこつぶが先に玄関から外に出た。
追いかけて出て行くと、自宅前を消防車が通って行った。
煙はすぐそこに上がっている。
消防車はうちの前を通っているし、煙の方向はこつぶのクラスメイトの家の方向。
もしかしたら。
そう思っていたら、先に煙のほうへ駆け出したのはこつぶだった。
その後を追いかけて行くと、前方に人だかり。
夕方ご近所での火事のせいか、子供の見物人も多い。
こつぶを追いかけて煙の方向へ進もうとした時、先に自宅前を走っていった消防車が十字路で立ち往生している。
そして後から来た消防車と何か話しており。
その場所から火災現場方向を見て思った。
「あの、ここから奥には消防車は入れませんよ」
私がそう言うと、後から来た消防車から降りてきた消防士さんが焦り始めた。
立ち往生していた先の消防車の助手席から消防士さんも降りてきた。
私達が立ち止まっているその先の道はミニバン程度の乗用車までなら通れるが、消防車は絶対無理。
その先に行きたければ、うちの前の道を後戻りして、表の通りに出て違う道に入らなければならない。
そんな説明をしたら、消防士さんが取り出したものが。
「地図」
そんなもんを見ながら火災現場に向かっているの?
カーナビつけてよっ
びっくり仰天したのは言うまでもなく←久々にびっくり仰天って感じを味わったよ。
とにかく2台の消防車はあまり広くない道路でバックしてUターンして火災現場に向かったんだけど。
1秒を争う火事の現場に向かうのに、少なくとも5分は損してる。
おまけに火事のあった家は隣家との境界は1mほどしか離れておらず。
加えて反対側は雑木林。
隣の家に延焼したら、そのまた隣とも1m程度しか離れていないため、延焼したら1軒だけじゃすまなそうな状況、プラス雑木林。
この雑木林に火が移ったら、そこらじゅうの家に延焼し大火災になりそうな状態。
なのに、入れない道を入って来た消防車(大汗)
もちろん消防車が悪いわけじゃない。
道が狭い事に問題があるんだけど←だからと言って、住宅街全部を道路幅6mになんてできるはずもないしね。
結局、消火活動はかなり遅れ、火元の家はほぼ全焼。
隣の家は壁などが黒くなっていたし。
その家の中にホースを通して消火活動していたから。
延焼は免れただろうけど、そちらの家の中も大変な事になったんだろうと思う。
不幸中の幸いと言えるのは雑木林に延焼はなく、一部の木が熱で枯れてしまったくらいだけど。
火事って、一瞬で何もかもなくなる。
過去、何度かご近所で火事があった時にも思ったが、今日改めて思った。
それに。
これまで一度も考えたことなかったけれど。
転勤があるため一戸建ての家を借りる事が多い我が家なんだけど。
絶対に消防車が迷わずに入って来られてすぐに消火活動できるような場所を選ばなくっちゃ、としみじみ思った。
道幅が狭いとか、入り組んでいるとか。
そんな状況は、大変な事になるよ、ほんとに。
ニオイにはいい香りの匂いと不愉快な香りの臭いがあるが。
タイトルにどちらを使うかで悩み、カタカナを選択した。
以前住んでいた家の隣は、とにかく毎日3食魚じゃないか?と思うくらいに焼き魚の臭いがしてうんざりしていた。
引越しが決まって何がうれしかったかと言えば、その焼き魚の臭いから解放されることだった。
焼き魚のニオイには匂いの時もある。
香ばしくって、ああここに白いご飯があったら、なんて思う。
日本人でよかった、なんて思うこともある。
で。
本日、なぜこのタイトルかと言うと。
今日、関東はめちゃくちゃ暑い。
それで家の中をできる限り窓全開にしている。
エアコンを入れればそれでいいのだが。
まだ7月になっていないので、私一人なので、エコ社会なので。
まあ、とにかく色んな理由から、窓全開。
そうすると、色んなニオイが風に乗ってやってくる。
実は、どこかのお宅で、朝から、何かを作っているニオイがするのだ。
つまりお料理をしているらしく。
そのお料理はきっととってもおいしいものなんだろうと思う。
私の鼻は「何かのジャム」を作っているニオイじゃないかと思う。
とにかく煮詰めている時のニオイがするのだ。
だが。
悲しい事にこれが「匂い」ではなく「臭い」なのだ。
どう言ったらいいのか、砂糖を使っているはずなので、甘い香りではある。
だが、気温が30度を超えている状態でこの「甘い」ニオイがすると
気分が悪くなる。
正直言って、吐きそうなニオイなのだ。
それがあたりに充満している。
ただでさえ暑くって気分が萎えそうなのに。
多分、そのジャムはおいしいジャムの予定なんだろう。
冷めたら、全然こんなニオイはしないんだろうけど。
気持ち悪いのだ。
とっても。
ああ、こんな日にジャムなんか作らないでくれ。
しかし、臭いのするジャムを作ってるって。
想像するだけで、食欲まで落ちる。
せめて、そのジャムの中にレモンを入れるか
その鍋の中に、芳香剤を投げ込んで欲しい←暑くてつい理性を失ってしまった(汗)
そんな時、更年期と言う言葉がぐるぐる回るのだが。
子供はまだ1年生。
おまけに夫は夜中しか帰ってこない生活。
そして、新しい環境で暮らし始めて3ヶ月。
いろんな事が原因だと思うが。
ついついガミガミ言ってしまう自分が情けない。
同じ年の友人から聞いた話。
大学に進学した時から約30年、母親と別々に暮らしてきたのだが。
最近、同居した。
自分の母親だが、一緒に暮らした時間よりも離れて暮らしていた生活が長く。
そのせいか、同居して以来、衝突する事がとても多い。
そして、ある日、母親が家出した。
と言うのはちょっと表現が過激だが。
まあ、母親が旅行する時に、置き手紙を残したそうだ。
「あなたのイライラには付き合えません」
みたいな内容だったらしい。
読んでみたら、もう帰ってこない、みたいな手紙で。
どうしたものか?と悩んでいた。
騒げば母親が帰って来難くなるわけで。
だけど、無視しても同じような結果が出そう。
じゃあ
「お母さんのいうことはよくわかった。私が悪かったから帰ってきて」
なんて言って呼び戻しても。
これまでの自分の生活を変えたり
夫や子供に対する態度が急に変えられる
なんてわけでもないだろうし。
実は、今朝、こつぶが早起きをしたので、音楽教室の宿題をさせた。
仕事で深夜2時前に帰宅した夫を起こさない様にと気を使って台所にいたのだが。
つい、出来ないこつぶを叱ってしまった。
で。
その声が夫に聞こえて、夫を起こしてしまった。
まあ、それは家庭の中のことなので、仕方ないとは思う。
生活時間帯が違う夫と私達が一緒に暮らすには、どちらにも我慢が必要であり。
だけど。
夫にしたら、最近の私の叱り方が
「ちょっとイライラしすぎているんじゃないか?」
と思えるらしく。
確かに、発表会が近いせいで、私は焦っている。
時間がない、と言う気持ちが強い。
でも、6歳児には時間が足りない、って感覚がわからないわけで。
あまりに「のんびり」しているこつぶにイライラしている
んだけど。
もしかしたら、これが更年期ってヤツ?
と言う不安もある。
なにせ、今年の秋には47歳だし(汗)
こんな事情なので夜もなかなか眠れない。
いや、早くから眠くなるので、10時過ぎには寝ているんだが。
それから1時間か2時間くらいして目が覚めるのだ。
そして「まだ帰ってない」と夫が帰宅していない事に気がつくと
眠れなくなる。
不眠、イライラ…。
これは明らかに更年期の症状の一つでもあるが。
そうでもないとも言える。
更年期じゃなくても、こんな状態になる人は多い。
どうしたら、穏やかに日常生活を送れるのか?
それが今の大きな課題だ。
まあ、こつぶの発表会が終われば、解決するんだろうけど。
ああ、こんな自分に疲れるよ(涙)
愛飲している命◎母A、摂取基準量の3分の1しか飲んでいないんだけど。
もう少し量を増やすかなぁ?←結局更年期症状として片付けようとしている自分がいる(滝汗)
気持ちに余裕がないって悲しい事だわ。
おまけに会社が立て替え金をいつまでも返してくれないままで連休に突入し。
私はこれまで少しずつ貯めていた定期預金に手をつけるしかないかとまで悩んだのだが。
あまりにぼやき続けたせいか、連休前のある日、夫から万札を渡された。
それも10枚もあり。
ちょっと驚いたって言うか。
正直言うと、かなりドン引き。
コイツ、どうしてこんなお金を持っているのだっ
うちはお小遣い制ではない。
収入の使い道はすべて私が決めていい代わりに
夫が必要とする時にいつでも出すシステム。
ある意味、なくても出さなくちゃいけないと言うプレッシャーでもあるが。
堅実に暮らせば貯蓄(へそくり)も思いのまま。
私がランチに出かけるお小遣いも、自己責任の範囲でやりくりできるわけで。
まあ、双方にメリットのあるシステムだと私は思っている。
だが。
夫にはなぜに万札10枚もの余裕があったのか?
つまり、お金に余裕があるのに、私に請求していたと言うことか?
いや、正直に言うと
このお金、どこでどうやって「手に入れたんだっ」
怖くなった。
つまり。
あまりに「お金がない」と言い続けたので
消費者金融とか、その他諸々の媒体に駆け込んだのか?
と思ったわけで。
夫は言った。
原稿料とか、その他諸々を貯蓄していた。
確かに夫には仕事に関係する分野での原稿依頼がいくつかあり。
それは仕事ではないため職場でできず、それで自宅に帰って眠る時間を削って書いていた。
以前、夫の財布の中に小さく折り畳んだ数万円を見つけた事がある。
それは夫が自分の睡眠時間を削ったものだろうと察しがついていたので
気が付かないフリ
をしていたんだが。
「新しいドライバー(ゴルフの)でも買おうと思って貯めてたんだけど、ドライバーは知人からプレゼントされたんで。(私やこつぶに)何かプレゼントする時に使えばいいかって」
夫は言った。
で。
そのお金はありがたく受け取ったんだが。
でも、心の中で思った。
「コレッテ、コイツノヘソクリダヨネ」
まあコツコツ貯めていた定期預金を崩さずに済んだので、よしとしたんだが。
それ以来、ある思いが続いている。
「コイツ、いったい、いくら貯めていたんだろう?」
へそくり全部を出したとは思えなかった。
いや、全部出したのかもしれないとは、何度も考えたが。
ヤツの性格から考えると、万札10枚は「一部」であろうと。
それ以来この件が頭のすみっこにずっと引っかかっていた。
で。
今朝、来月に控えている夫の海外出張のために旅行バッグをチェックしていたら。
夫のポーチが入っていた。
以前、私が夫の誕生日にプレゼントしたものだ。
なんで、こんなトコに入れてたかなぁ?
ちょっと不思議に思いながら、中を見たら。
見慣れない、黒い長財布、発見。
こんな発見したら、多くの妻は、考えるよね。
いったい、中身は???
どきどき。
見たよ。
見ましたよ。
罪悪感はなく←だって、想像ついたもん、中身。
私に10枚くれた以上の枚数が入っていた。
これって、もしうちに泥棒が入ったら、小躍りするよなぁ。
夫、睡眠時間を削ってせっせと仕事して。
こんなに貯めこんでいたのか。
愕然として、ちょっと悲しかった。
いや、正直に言うと
「お金がな~い」
もっとウソ泣きしてやりたい衝動に駆られたんだけど(汗)
とにかく。
夫のへそくりを見つけてしまった。
本当は「ありがとさん」と奪い取りたいんだが。
見なかった事にしよう
と思った私ってすっごくいい妻?
ま、ほんとにいざって時は、ここにあるのだ←いつまでここにあるかは、疑問だけど。
ただ
このお金がなくなったら?
どこへ行ったのか?そう考えると、とっても怖いかも。