うちでパーティをする時は、ノート片手にやってきて、作り方をメモして帰って行った。
その彼女が一番好きだったのが、おにぎり。
もちろん、カナダに住む人たちはてんぷらや寿司、餃子、うどんなどは当然のように喜んで食べていたが。
彼女のようにおにぎりが好きな人はそんなにいなかった。
彼女はおにぎりでも
うめぼしとおかかとしゃけ
が大好きだった。
ちりめんじゃこ入りのふりかけも喜んだ。
一般的に、ヨーロッパ出身の人は(漁師さんとかは別かもしれないけど)魚の目がダメらしく。
あの小さなちりめんじゃこですら
「目がある」
とおびえていたくらいだから(笑)
そう言う面では、とっても和風なドイツ人だったのかもしれない。
そんなおにぎり好きな彼女は勤務先にもおにぎりを持っていくようになった。
あまりに彼女がおにぎり好きなので、うちでおみやげにもらったうめぼしを箱ごとあげたり、かつおぶしのパックを分けてあげたりしていたからで。
サンドイッチにりんごかスティックにんじん
と言うのがカナダ人にとって一般的なお弁当だから(笑)
おにぎり持参の彼女はとっても周囲の人の注目を浴びたらしく。
みんな興味を持って近寄ってくるらしかった。
だが、カナダ人にとって
かつおぶしは「魚臭い」
うめぼしは「すっぱい」
らしく、誰も欲しがらなかったそうだが。
しゃけのおにぎりは喜ばれていたらしい。
やっぱり「サーモン」の国。
だが、のりはつけない方がいいと言う事もわかった←のりをはいで食べるカナダ人が多かった。
なにせ、私が住んでいたのは日本人など一人も住んでいない小さな田舎町だから。
その町で「すし」を出しているお店で食べたすしは
「酢抜き酢めし」(爆)
それで、彼女は
「おにぎりレストランを始めたらどうか?」
と私に持ちかけてきたことがあった。
彼女の考えでは
「あなたが和食の作り方を数年キッチンで教えてくれたら、あなたが帰国したあとでも自分がお店を引き継いでいける」
と言うもので。
お店を出す出さないは別で、カナダに住んでいた間私は彼女に日本食の作り方を教えた。
と言っても、私自身がそんなに料理上手ってわけじゃないから、それなりに、なんだけど(笑)
結局、お店は出さなかったが、彼女はいまだに私から学んだ和食を作っているらしい。
最近「肉じゃがを作った」とメールが来ていた。
私の頭の中では、肉じゃがみたいな料理は外国の人にはウケないだろうと思っていて。
パーティではほとんど作ったことがない料理だった。
ある年、彼女の家にフィンランドから留学生が来てホームステイしていた。
その時にその子が作った郷土料理が肉じゃがそっくりで驚いて(フィンランドでは作り方がまったく一緒だったけど、赤ワインで煮ているらしい)
その時に、日本風の肉じゃがはこうやって作ると教えて。
それで肉じゃがは和食大好きな彼女の得意料理にもなった。
今日「かもめ食堂」と言う映画を観た。
フィンランドでおにぎりを出す食堂を経営する女性とそのお店に集まる人たちの話。
場所はフィンランドだけど、いくつものシーンで
「ああそうだ、こんなことがあった」
なんて思い出す映画で。
なんだか、めちゃくちゃ懐かしかった。
おにぎりや肉じゃがやとんかつや卵焼き。
どれも彼女が大好きなお料理が登場していた。
映画ではフィンランドだったけど、私にはその風景が私の住んでいたカナダのあの小さな田舎町を思い出させた。
今の季節が秋と言うこともある。
私はカナダの秋が大好きだった。
道路が見えなくなるほどの落ち葉。
マキストーブの燃える匂い。
黄色いじゅうたんを敷いたように紅葉(黄葉って言うの?)した牧場。
空に突き抜けるように高く高く伸びた木。
もう一度、あの町に帰りたいなと思った。
ここに住んで4年半。
最近、むくむくとわいてきている「引っ越したい病」に拍車がかかるような映画だった。
きっとこの映画を観た人達の中には、どこかに旅したいなと思う人も多いかも。
私も旅行ででもいいから、どこか知らない国に観光目的以外で出かけたいな。
外国にふらりと旅行したいって。
ちょっと日常生活に、疲れているのかも(笑)
この映画のおいしいコーヒーの入れ方を、まねてみようかな。
義兄は私より一つ年下。
夫の上司は私と同じ年。
つまり、私とは同世代。
ミドルフォーティズ(Middle Forties)なのだ。
先週、夫の上司は、ある試験を控えていた。
この資格、夫は取得済みな事もあり、社内でも
「部下が持っている資格なんだから、試験に合格しなくちゃ、上司のプライドにかけても」
みたいな目で見られているらしく。
で。
猛勉強していたらしい。
だが。
寄る年波のせいで記憶力にも限界があるらしく
「なかなか思うように行かない」
とぼやいていたらしい。
ある日の夕方、夫が帰る支度をしていた時、忙しそうではないけどまだ残っている上司に何気に
「帰らないんですか?」
と聞いたら。
「帰りたくないんだよね~、帰ったら勉強しなくちゃいけないから」
と言ったそうで。
「苦しんでいる様子が、しみじみわかった」
と夫が言った。
夫だって、私が
「40代になって資格試験なんて、大変なんだから。若いうちに取っておかなくちゃ」
と後ろから蹴り上げ(失礼)続けたので37歳で合格したわけで。
元々相当難しい国家資格なので、10年以上受け続けても合格しない人もいるそうで。
合格した夫を褒めるべきなのかも知れない。
先日、その試験があったそうだが。
「まったくできなかった(涙)」
と上司は言っていたらしい←この人が合格するか否かで、私達の転勤先も決まるのに。
45歳で頭の中に新しい知識を詰め込むことの難しさを、しみじみ語っていたそうだ。
片や、義兄。
某大手企業の課長であるのだが。
春先に3ヶ月の海外出張(本当は1ヶ月だったらしいが)
そして、9月からまた1ヵ月半ほどの海外出張(同じ場所、またしても3週間の予定が延びたらしい)
出張していない時でも夜中まで仕事をしているらしく、土日もどちらかは出勤していることが多いらしい。
相当ハードな勤務体制らしく、家にいる時はひたすら
ぼーっ
としているそうだ。
無趣味になり、家の事はすべて妻にお任せ。
だが、家庭的でお料理上手なお嫁さんだった義姉は、小学生の子供がやっている野球の練習についていくので忙しく。
そして、食べ盛りの子供たち(男の子二人)の胃袋を満足させるために
手のかかった料理より手早くできてボリュームのある食事
中心になり。
それを夜中に食べる義兄。
不規則な生活で、メタボ状態にターボがかかっている(義母の話によると)そうで。
義母は
「成人病で早死にするのが早いか、過労死するのが早いか、どっちにしても若くして死んでしまうに違いない」
と心配している。
そして、私。
こつぶの幼稚園から頼まれた仕事で色々思うことがあり、それがきっかけでストレスをためた。
毎日が憂鬱でたまらなくなり。
ようやくそれから解放されたら
無気力状態
になってしまった。
家族を送り出し、家事に取り掛かろうとするのだが、体が動かず。
ぼーっとソファーに座っている。
「やらなくちゃ」
とは思うんだが。
「なーんにもしたくない」
仕事を引き受ける前に始めた、不用品の整理も途中で頓挫したまま。
夏物と冬物の洋服の入れ替えも途中のまま。
そろそろ体の色んなところにガタが来る40代。
夫の上司は痛風持ちだし。
義兄はメタボで危険信号だし。
私は軽い更年期症状(うつ?)+老眼(メールを送る時にたまにめがねをはずさないと見えないことがある)
無理はできなくなってはいるが、一番無理を強いられる世代とでも言うのか。
まあ、夫である人は万が一があっても生命保険が残ってナントカなるか(笑)
奥さんはまた誰かと再婚すればいい。
だが。
妻である人(つまり私)に万が一があると。
夫ほどではないが多少の生命保険は入るし、子供にも学資が残る(実は夫が継母を迎えたことを考えて、こつぶのために学資保険に入っている)
だが、母親なしで育つ子供は不憫だ←例外もあるが、離婚だって母親側に子供は行くのが圧倒的だし
つまり、妻であり、母親である私はこのあたりで「さようなら」と言うわけには行かないのだっ。
で。
ソファーでぼーっも
片付け途中だらけでも
夫は何も言わない。
言わない事にしているようだ←単に私が怖いだけ?
多分、私が病気などにならずに
とにかくぼちぼちと毎日つつがなく暮らしていてくれればいい
と思っているようだ。
だって、それで夫は安心して外に出かけられるんだし、飲んだくれられるんだし(爆)
まあ、いい夫なんだろう←そう言うヤツももうすぐ40代。
3人家族なんだが、ほぼ毎日、結婚した上の娘さんがお孫ちゃんを連れて帰ってきている。
他に家がある様子なので、同居しているわけじゃないんだが。
週末になると、娘さんのご主人の車がお隣の前(つまり路上)に停められており。
お向かいとかお隣(つまり我が家)が車を出し入れするのに、邪魔になる。
先月まではその車が「軽」だったので、まあ、何とかなったんだが。
今月になったらいきなり、黒塗りの大きな車(車高を下げた)になり。
「警察に通報したいぞ」
と思わせてくれる状態だ。
隣近所に迷惑をかけているその車を見たらほぼ100%の方が
「近寄らないようにしよう」
と思うような感じ←ナントカ組の人が乗ってそうな感じだし
だが。
真っ赤に近い茶色の髪で作業着姿のお兄さんが向こうから歩いて来たので身構えたんだが
異常なまでの明るさと高い声で
「おはようございま~す」
とめちゃくちゃ愛想が良く。
こつぶにはニコニコ笑顔で
「おはよう」
こつぶの目線まで体を折り曲げてご挨拶をするのだ。
うちの夫など←車が邪魔だ、警察に電話しろ、などと言ってたくせに
「こつぶと遊んでくれて、いい人だよ」
なんて言い出した。
いい人だから、邪魔な路上駐車を大目に見るのかっ
私はお隣の路上駐車を不満に思っている。
だって、そのお兄ちゃんだけじゃなく、娘さんもお母さんも車庫に入れれば済むのに、常に路上駐車しており。
帰宅した私がうちの車を車庫入れし難くて、何度も何度も切り替えしして車を入れてしまった後で、車を車庫に入れるのだ。
うちの車がないのを見たら、先に入れとけよ~(怒)
毎度毎度これが繰り返されているんだからぁ
不満。
だが。
それ以上に不満に思っていることが一つ。
それはお隣が回覧板を常に溜め込むことだ。
さっさとうちに渡せばいいのに、たいてい一泊か二泊してうちに来る。
町内会の回覧板は○をつけるのではなく、確認した日を記入するのだが。
お隣はいつも溜め込んでいることを申し訳なく思っているのか(?)うちに渡した日を一日前の日付で渡すのだ。
それも、朝渡すのではなく、夕方。
大体15、6時間の時間詐欺をしてくれる。
で、私がそれを次に渡すときは
お隣の日付を訂正して
渡している。
それくらいの仕返し(と言っても、間違いを訂正しているだけだよ)してもいいよね。
でも。
お隣、いい人たちなんだ。
会ってお話すると、ほんとに気さくな人たちで。
お父さんは毎朝出勤前に家の前を掃除しているし。
お母さんは常に笑顔←普通にしているんだけど顔が笑ったような顔みたい。
わかっちゃいるが、神経質な私には(ほんとか?)
そのルーズさ加減が理解できないのだぁ
でもね。
うちも庭の雑草の件で、反対側のお隣に、そう思われているんだよなぁ、きっと←こっちは超愛想の悪いご主人(汗)
ご近所付き合いって、ほんと、気を使うわ(爆)
本年も誕生日はケーキを頂きました。
夫、ケーキ屋に3週間前から予約を入れていたらしく。
そのケーキ屋にこつぶも連れて行ったから、その日、帰宅してから
「ケーキないの?」
とこつぶが言ったそうで←私は記憶にないが。
とにかく、これをしないと10月を終われないらしい、夫。
しかし。
さすがに4年もこういうことを続けていて気がついたらしい夫は、一番小さいサイズのケーキ(15cm)を注文してくれた。
おかげで夕食後に3人で食べて、今日のおやつにこつぶと1カットずつ食べれば終わる。
だが。
今回はいつもと違うケーキ屋(最近、私はここでケーキを買うことが多い←って手土産用に買うんだけど)に注文してくれたので、生クリームもスポンジも例年のケーキとは違う。
以前のお店は有名店だったんだけど、こっちのお店の方が「軽くて」私好み。
おかげで
「うぇ~、あまってる(涙)」
と思わずに済んだわけで。
まあ、ついに夫も「学ぶ」ことができたかと(爆)
ケーキよりもそれが私にはプレゼントだったかな。
そんなわけで、今年のmake a wishは気持ちよく心から願いました。
「宝くじにあたりますように」
(爆)
あ、あなた、信じた?
まさか、いくら私でも、そこまでは願わないわ←宝くじは絶対に買わないと決めているし。
ま、そう言うことは言っちゃうとかなわないかもしれないから、ナイショにしたいとこだけど。
いつもおいでいただくから、特別サービスで。
「健康に一年が過ごせますように」
ぐわっはっはっ
すっごい平凡と思ったでしょ(笑)
でもね、この年になると「健康に過ごす」ってことが一番大切な事になるのよ。
と言うわけで、今年も無事年中行事を過ごせた我が家だった。
ああ、45歳になっちゃったよ(汗)
最近、色々なことがあって
爆発
したいことがたくさんあるんだけど。
とにかく、我慢しているの(涙)
自分でも
私ってこんなに我慢できたのねっ
と我慢能力に驚いているくらい。
本当にたくさんの我慢があるんだけど、そのうち一番の我慢は
耳掃除←呆れないで(汗)
これは今月の初めに「1ヶ月は耳掃除をしちゃいけない」と言われて以来、ただただひたすら我慢しており。
私としては1ヵ月近く耳掃除をしていないなんて
人生初の長さ←耳掃除してもらっていたころのことはしらんが。
ただ。
実は何も入れちゃいけないと言われているのだが、小指の先は入れた。
私の小指は細い方なので、耳の中に入れようと思えば入れられる。
それでこりこりやったら、多少だが耳掃除感を味わえる。
でも。
くりくり、こしこし、ってあの耳掃除(ののじを愛用)の後のすっきり感はない(涙)
本当はここ数日禁断症状まで出てきて、毎日のように耳の奥がイライラしてるんだけど
耳の中にカビが生えます
と言う先生の声がのろいの呪文のように聞こえてきて、我慢となる。
ただ。
耳掃除をしなくても、まだ時々耳がふさがったような不愉快感が起こることがあり。
これは耳掃除のしすぎが原因ではないとも言われたけど
耳掃除しなかったのに、なんで治らないのよっ(怒)
と言う気持ち=八つ当たり(汗)を必死に我慢している。
もしかして、耳が治らないのは、この
我慢が原因?
我慢をやめたら、耳すっきり?
でも、私の我慢って耳かきできないってことだけじゃないし。
もうこうなったら、私の耳のために
爆発しちゃおうかなぁ(爆)