2007/11/09 16:00:57
カナダに住んでいたときに知り合ったドイツ人の友人はとても和食が好きで。
うちでパーティをする時は、ノート片手にやってきて、作り方をメモして帰って行った。
その彼女が一番好きだったのが、おにぎり。
もちろん、カナダに住む人たちはてんぷらや寿司、餃子、うどんなどは当然のように喜んで食べていたが。
彼女のようにおにぎりが好きな人はそんなにいなかった。
彼女はおにぎりでも
うめぼしとおかかとしゃけ
が大好きだった。
ちりめんじゃこ入りのふりかけも喜んだ。
一般的に、ヨーロッパ出身の人は(漁師さんとかは別かもしれないけど)魚の目がダメらしく。
あの小さなちりめんじゃこですら
「目がある」
とおびえていたくらいだから(笑)
そう言う面では、とっても和風なドイツ人だったのかもしれない。
そんなおにぎり好きな彼女は勤務先にもおにぎりを持っていくようになった。
あまりに彼女がおにぎり好きなので、うちでおみやげにもらったうめぼしを箱ごとあげたり、かつおぶしのパックを分けてあげたりしていたからで。
サンドイッチにりんごかスティックにんじん
と言うのがカナダ人にとって一般的なお弁当だから(笑)
おにぎり持参の彼女はとっても周囲の人の注目を浴びたらしく。
みんな興味を持って近寄ってくるらしかった。
だが、カナダ人にとって
かつおぶしは「魚臭い」
うめぼしは「すっぱい」
らしく、誰も欲しがらなかったそうだが。
しゃけのおにぎりは喜ばれていたらしい。
やっぱり「サーモン」の国。
だが、のりはつけない方がいいと言う事もわかった←のりをはいで食べるカナダ人が多かった。
なにせ、私が住んでいたのは日本人など一人も住んでいない小さな田舎町だから。
その町で「すし」を出しているお店で食べたすしは
「酢抜き酢めし」(爆)
それで、彼女は
「おにぎりレストランを始めたらどうか?」
と私に持ちかけてきたことがあった。
彼女の考えでは
「あなたが和食の作り方を数年キッチンで教えてくれたら、あなたが帰国したあとでも自分がお店を引き継いでいける」
と言うもので。
お店を出す出さないは別で、カナダに住んでいた間私は彼女に日本食の作り方を教えた。
と言っても、私自身がそんなに料理上手ってわけじゃないから、それなりに、なんだけど(笑)
結局、お店は出さなかったが、彼女はいまだに私から学んだ和食を作っているらしい。
最近「肉じゃがを作った」とメールが来ていた。
私の頭の中では、肉じゃがみたいな料理は外国の人にはウケないだろうと思っていて。
パーティではほとんど作ったことがない料理だった。
ある年、彼女の家にフィンランドから留学生が来てホームステイしていた。
その時にその子が作った郷土料理が肉じゃがそっくりで驚いて(フィンランドでは作り方がまったく一緒だったけど、赤ワインで煮ているらしい)
その時に、日本風の肉じゃがはこうやって作ると教えて。
それで肉じゃがは和食大好きな彼女の得意料理にもなった。
今日「かもめ食堂」と言う映画を観た。
フィンランドでおにぎりを出す食堂を経営する女性とそのお店に集まる人たちの話。
場所はフィンランドだけど、いくつものシーンで
「ああそうだ、こんなことがあった」
なんて思い出す映画で。
なんだか、めちゃくちゃ懐かしかった。
おにぎりや肉じゃがやとんかつや卵焼き。
どれも彼女が大好きなお料理が登場していた。
映画ではフィンランドだったけど、私にはその風景が私の住んでいたカナダのあの小さな田舎町を思い出させた。
今の季節が秋と言うこともある。
私はカナダの秋が大好きだった。
道路が見えなくなるほどの落ち葉。
マキストーブの燃える匂い。
黄色いじゅうたんを敷いたように紅葉(黄葉って言うの?)した牧場。
空に突き抜けるように高く高く伸びた木。
もう一度、あの町に帰りたいなと思った。
ここに住んで4年半。
最近、むくむくとわいてきている「引っ越したい病」に拍車がかかるような映画だった。
きっとこの映画を観た人達の中には、どこかに旅したいなと思う人も多いかも。
私も旅行ででもいいから、どこか知らない国に観光目的以外で出かけたいな。
外国にふらりと旅行したいって。
ちょっと日常生活に、疲れているのかも(笑)
この映画のおいしいコーヒーの入れ方を、まねてみようかな。
うちでパーティをする時は、ノート片手にやってきて、作り方をメモして帰って行った。
その彼女が一番好きだったのが、おにぎり。
もちろん、カナダに住む人たちはてんぷらや寿司、餃子、うどんなどは当然のように喜んで食べていたが。
彼女のようにおにぎりが好きな人はそんなにいなかった。
彼女はおにぎりでも
うめぼしとおかかとしゃけ
が大好きだった。
ちりめんじゃこ入りのふりかけも喜んだ。
一般的に、ヨーロッパ出身の人は(漁師さんとかは別かもしれないけど)魚の目がダメらしく。
あの小さなちりめんじゃこですら
「目がある」
とおびえていたくらいだから(笑)
そう言う面では、とっても和風なドイツ人だったのかもしれない。
そんなおにぎり好きな彼女は勤務先にもおにぎりを持っていくようになった。
あまりに彼女がおにぎり好きなので、うちでおみやげにもらったうめぼしを箱ごとあげたり、かつおぶしのパックを分けてあげたりしていたからで。
サンドイッチにりんごかスティックにんじん
と言うのがカナダ人にとって一般的なお弁当だから(笑)
おにぎり持参の彼女はとっても周囲の人の注目を浴びたらしく。
みんな興味を持って近寄ってくるらしかった。
だが、カナダ人にとって
かつおぶしは「魚臭い」
うめぼしは「すっぱい」
らしく、誰も欲しがらなかったそうだが。
しゃけのおにぎりは喜ばれていたらしい。
やっぱり「サーモン」の国。
だが、のりはつけない方がいいと言う事もわかった←のりをはいで食べるカナダ人が多かった。
なにせ、私が住んでいたのは日本人など一人も住んでいない小さな田舎町だから。
その町で「すし」を出しているお店で食べたすしは
「酢抜き酢めし」(爆)
それで、彼女は
「おにぎりレストランを始めたらどうか?」
と私に持ちかけてきたことがあった。
彼女の考えでは
「あなたが和食の作り方を数年キッチンで教えてくれたら、あなたが帰国したあとでも自分がお店を引き継いでいける」
と言うもので。
お店を出す出さないは別で、カナダに住んでいた間私は彼女に日本食の作り方を教えた。
と言っても、私自身がそんなに料理上手ってわけじゃないから、それなりに、なんだけど(笑)
結局、お店は出さなかったが、彼女はいまだに私から学んだ和食を作っているらしい。
最近「肉じゃがを作った」とメールが来ていた。
私の頭の中では、肉じゃがみたいな料理は外国の人にはウケないだろうと思っていて。
パーティではほとんど作ったことがない料理だった。
ある年、彼女の家にフィンランドから留学生が来てホームステイしていた。
その時にその子が作った郷土料理が肉じゃがそっくりで驚いて(フィンランドでは作り方がまったく一緒だったけど、赤ワインで煮ているらしい)
その時に、日本風の肉じゃがはこうやって作ると教えて。
それで肉じゃがは和食大好きな彼女の得意料理にもなった。
今日「かもめ食堂」と言う映画を観た。
フィンランドでおにぎりを出す食堂を経営する女性とそのお店に集まる人たちの話。
場所はフィンランドだけど、いくつものシーンで
「ああそうだ、こんなことがあった」
なんて思い出す映画で。
なんだか、めちゃくちゃ懐かしかった。
おにぎりや肉じゃがやとんかつや卵焼き。
どれも彼女が大好きなお料理が登場していた。
映画ではフィンランドだったけど、私にはその風景が私の住んでいたカナダのあの小さな田舎町を思い出させた。
今の季節が秋と言うこともある。
私はカナダの秋が大好きだった。
道路が見えなくなるほどの落ち葉。
マキストーブの燃える匂い。
黄色いじゅうたんを敷いたように紅葉(黄葉って言うの?)した牧場。
空に突き抜けるように高く高く伸びた木。
もう一度、あの町に帰りたいなと思った。
ここに住んで4年半。
最近、むくむくとわいてきている「引っ越したい病」に拍車がかかるような映画だった。
きっとこの映画を観た人達の中には、どこかに旅したいなと思う人も多いかも。
私も旅行ででもいいから、どこか知らない国に観光目的以外で出かけたいな。
外国にふらりと旅行したいって。
ちょっと日常生活に、疲れているのかも(笑)
この映画のおいしいコーヒーの入れ方を、まねてみようかな。
PR