義兄は私より一つ年下。
夫の上司は私と同じ年。
つまり、私とは同世代。
ミドルフォーティズ(Middle Forties)なのだ。
先週、夫の上司は、ある試験を控えていた。
この資格、夫は取得済みな事もあり、社内でも
「部下が持っている資格なんだから、試験に合格しなくちゃ、上司のプライドにかけても」
みたいな目で見られているらしく。
で。
猛勉強していたらしい。
だが。
寄る年波のせいで記憶力にも限界があるらしく
「なかなか思うように行かない」
とぼやいていたらしい。
ある日の夕方、夫が帰る支度をしていた時、忙しそうではないけどまだ残っている上司に何気に
「帰らないんですか?」
と聞いたら。
「帰りたくないんだよね~、帰ったら勉強しなくちゃいけないから」
と言ったそうで。
「苦しんでいる様子が、しみじみわかった」
と夫が言った。
夫だって、私が
「40代になって資格試験なんて、大変なんだから。若いうちに取っておかなくちゃ」
と後ろから蹴り上げ(失礼)続けたので37歳で合格したわけで。
元々相当難しい国家資格なので、10年以上受け続けても合格しない人もいるそうで。
合格した夫を褒めるべきなのかも知れない。
先日、その試験があったそうだが。
「まったくできなかった(涙)」
と上司は言っていたらしい←この人が合格するか否かで、私達の転勤先も決まるのに。
45歳で頭の中に新しい知識を詰め込むことの難しさを、しみじみ語っていたそうだ。
片や、義兄。
某大手企業の課長であるのだが。
春先に3ヶ月の海外出張(本当は1ヶ月だったらしいが)
そして、9月からまた1ヵ月半ほどの海外出張(同じ場所、またしても3週間の予定が延びたらしい)
出張していない時でも夜中まで仕事をしているらしく、土日もどちらかは出勤していることが多いらしい。
相当ハードな勤務体制らしく、家にいる時はひたすら
ぼーっ
としているそうだ。
無趣味になり、家の事はすべて妻にお任せ。
だが、家庭的でお料理上手なお嫁さんだった義姉は、小学生の子供がやっている野球の練習についていくので忙しく。
そして、食べ盛りの子供たち(男の子二人)の胃袋を満足させるために
手のかかった料理より手早くできてボリュームのある食事
中心になり。
それを夜中に食べる義兄。
不規則な生活で、メタボ状態にターボがかかっている(義母の話によると)そうで。
義母は
「成人病で早死にするのが早いか、過労死するのが早いか、どっちにしても若くして死んでしまうに違いない」
と心配している。
そして、私。
こつぶの幼稚園から頼まれた仕事で色々思うことがあり、それがきっかけでストレスをためた。
毎日が憂鬱でたまらなくなり。
ようやくそれから解放されたら
無気力状態
になってしまった。
家族を送り出し、家事に取り掛かろうとするのだが、体が動かず。
ぼーっとソファーに座っている。
「やらなくちゃ」
とは思うんだが。
「なーんにもしたくない」
仕事を引き受ける前に始めた、不用品の整理も途中で頓挫したまま。
夏物と冬物の洋服の入れ替えも途中のまま。
そろそろ体の色んなところにガタが来る40代。
夫の上司は痛風持ちだし。
義兄はメタボで危険信号だし。
私は軽い更年期症状(うつ?)+老眼(メールを送る時にたまにめがねをはずさないと見えないことがある)
無理はできなくなってはいるが、一番無理を強いられる世代とでも言うのか。
まあ、夫である人は万が一があっても生命保険が残ってナントカなるか(笑)
奥さんはまた誰かと再婚すればいい。
だが。
妻である人(つまり私)に万が一があると。
夫ほどではないが多少の生命保険は入るし、子供にも学資が残る(実は夫が継母を迎えたことを考えて、こつぶのために学資保険に入っている)
だが、母親なしで育つ子供は不憫だ←例外もあるが、離婚だって母親側に子供は行くのが圧倒的だし
つまり、妻であり、母親である私はこのあたりで「さようなら」と言うわけには行かないのだっ。
で。
ソファーでぼーっも
片付け途中だらけでも
夫は何も言わない。
言わない事にしているようだ←単に私が怖いだけ?
多分、私が病気などにならずに
とにかくぼちぼちと毎日つつがなく暮らしていてくれればいい
と思っているようだ。
だって、それで夫は安心して外に出かけられるんだし、飲んだくれられるんだし(爆)
まあ、いい夫なんだろう←そう言うヤツももうすぐ40代。