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私は虫とか両生類とか爬虫類とか、そのあたりのもの全てが苦手。
だから、特異な生活を強いられるという点は、夫と結婚した中でも最大の誤算である。
とにかく、住むところは
陸の孤島(トンネルを越えないと都会に出られないようなところ)
一年の半分を雪で覆われる地域(-20度の日でも犬の散歩に出かけていた)
周囲が田畑に囲まれた場所(大っ嫌いな生物がウジョウジョ)
なんてところ。

現在はその「周囲が田畑に囲まれている」所なのだが。
それゆえに大事件が起こる事は多い。

倉庫に置いたゴミバケツの中に蛇がとぐろを巻いていたとか
猫がねずみを咥えて私の元に持ってきたとか
蜂が軒先に巣を作ったとか

ここならではの事件が起こるわけで。
そのたびに夫の会社に電話をして助けを求めて来た。
まあ、電話して帰って来られる環境であるから助けてもらえるんだろうけど←周囲の方にもご理解いただいている(呆れられてるんだろうけど)

今朝の事。
夫が犬の散歩から戻った時、私は雨戸を開けていた。
その雨戸にバッタが張り付いていたらしく
虫が苦手な私が発狂するのではないかと、夫が慌ててバッタを避難させ←発狂した私が何をしでかすかわからないためか?

事なきを得たんだが。

バッタが逃げていくのを確認してから、窓を閉めて、振り返ったら。
ソファーの前に

トカゲ。

きゃあぁぁぁぁぁっ

朝、6時半の絶叫。
私が大騒ぎしているので、夫は急いで家に入ろうとしたらしいが

「早く、そっと、急いで来てっ」

どうやって来いって言うねん

って感じだが、とにかくその状況で家に入ってきた夫。

「どうしたの?なに?」

「と、とかげっ」

それから約15分、大騒ぎの我が家。
寝ていたこつぶもその大騒ぎに目が覚めた←目が覚めるさ、私の声で。

夫が

「ねえ、やめてくれる、その甲高いキーキーした叫び声」

わかっとる。
私は今月46歳だ。
そんな乙女のような悲鳴は似合わない。

でも、トカゲがあっちへこっちへ逃げ回るたびに

我慢しても出てしまんだよっ、そのキーキーが。

私はトカゲが大っ嫌いなんだっ

15分の格闘後、トカゲは外に逃げていった←私のキーキー声におびえたんだろう。

「ねえ、どっからそんな声が出るわけ?」

ようやく落ち着いて朝食に戻ったら、夫に言われた。

知らねーよっ
乙女時代からこの「悲鳴」なんだよ、しょうがねーじゃん。
それにたまには乙女に戻ったって悪くないでしょっ。
私は生まれながらに女なの。
トカゲが家の中に入ってきたから悪いのよっ。

ぶつぶつと言っていたら。

「でもさ、トカゲって人間の祖先なんだから。そこまで嫌う事ないじゃん」←夫は理系

「そりゃ、あなただけよ。私は人間から生まれたんだから、人間。爬虫類とは縁がないのっ」←理屈ではなく感性の文系妻。

とにかく、トカゲのおかげで私の本性「乙女」に返ったのだ。

あんたにうるさがられる筋合いはねーよ←乙女の言葉(爆)

乙女の心、忘れてなかった自分を発見した朝だった(汗)

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