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昨日、20年ぶりくらいに学生時代の友人に会った。
彼女は私よりもずっと早い23歳で幼なじみだった男性と結婚し、24歳で子供を授かった。
子供は現在関東圏の大学へ行き(彼女に言わせると、とっても金食い虫なんだそうだ)
夫は海外へ単身赴任中(着いて行ってもいいが、言葉の事を考えて残る事にしたらしい)
数年前ご主人のご両親を相次いで見送り、現在はご自分のご両親の実家で同居中。

4歳の子供の育児に追われている私と
70歳を過ぎたご両親との生活をする彼女。
見た目から持ち物からすべてが違っていて、お互いに驚いた。
まあ、当然だ。
4歳の子供を持つ私は、いかに若作りするか?に気を使うが。
ちょっとでも派手な格好をすると、70歳の母親に
「あなたは20歳の子供がいるんだから、それなりの格好をせよ」
と言われるわけで。

久しぶりに会ってランチしながら、再会を楽しんだのだが。
どちらかと言えば、彼女の話を聞いているほうが多かった。
と言うのも。

彼女は早くに子育てが終わってしまったため、ご主人は5人姉弟の一番下だったのに
「手のかかる子供がいないから」
と言う理由でご主人のご両親の介護を頼まれたそうだ。

「子育てが終わってようやくこれからって時に親の介護」
それでも我慢強い彼女はご両親をそれぞれ自宅で見送り、ようやくこれからは好きな事をしてすごせると思った途端
大問題
に遭遇してしまった。

それは、ご主人のご実家の件。
想像つくと思うが。
介護したんだから、ご両親の財産は友人が相続して当然じゃない?
と思うが。
最近になって人気の出てきた住宅街に広い土地を持っていたため、姉弟間で当然のように
奪い合い
となり。
結果、不動産屋に売却して、その代金を5等分したらしく。
だが。
そこに大問題が持ち上がったのだ。
その売却した土地に14階建てのマンションが建つ事になってしまったわけで。
元々40年ほど前に分譲された場所で、それが年月を経て空き家が目立つようになり。
たまたまそれがご主人の実家周辺に集まっていたらしく、空き家の所有者(つまり子供の代)が不動産屋の買収に一気に応じてしまった。
住宅街の中に、マンションが建つ。
それも、建築基準法や条例への違反は何もなく。
だから住民が「景観を損なう」と言って反対運動しても、建設工事は始まり。
そして、悲しい事に。
幼なじみと結婚した彼女の実家は、そのご主人の実家のそばにあり。
そこに現在住んでいる彼女は
「土地を処分してお金をもらってあなたはいいけど」
みたいな視線に耐えなくちゃならないらしい。
もし、彼女達がご主人の実家を相続して住んでいたら、マンション建設など始まることもなく。
「もうね、家土地財産なんて一切いらないって感じ。親がいなかったら私も海外でのんびり暮らしたいわ」
彼女の気持ちはよくわかる。
最近はご両親も「なんとなく、ご近所の人に避けられている気がする」なんて言うらしい。
そのマンション建設反対運動の中心の人たちは、その住宅街が「人気の場所」になって移り住んできた人たちらしいが。

彼女は私に言った。
「庭付き一戸建てなんて持つもんじゃないわよ。うちみたいに子供の代になって迷惑かける事になるってこともあるし。住んだら家の前に大きなマンションが建つなんて事だってないとは言えないし。家土地なんか買ったって莫大なローンの利息を支払って、ようやく自分のものになったら家が古くなって修理代にお金がかかる。そして、その土地を売ったら売ったでうちみたいに大問題を抱えたりするし。現金持ってるのが一番よ」

こういう人生を歩んだ彼女の言葉だったので、ものすごい奥深いものを感じたわけで。

そう言えば、夫の実家のまん前に大きなマンションが建っている(それも南側)
そのマンションが建つときに反対運動をしたが、結局は建ってしまい。
そして、夫の実家前の道路は路上駐車だらけで大迷惑してるし。
私の実家は住宅街の中にあったゴルフ練習場(結構利用したのに)が売却され、新しい住宅街が出来たのだが。
これまではこじんまりとして安全だった住宅街だったのがいきなり大きな住宅街となってしまい、その道にどんどん車が入ってくるようになってしまったので、小さい子供たちだけでなく年老いた母と老犬の散歩もかなり危険になってしまった。
夫の実家も私の実家もそこに住んで20年経っていないのに。

もちろん、転勤がいつも付きまとう私達は売却に面倒な「不動産」を持つことを極力避けている。
子供が小さいことで上下への音を気にして、まだまだ集合住宅住まいをするつもりはない。
家賃や庭の草取りなどを考えると不満もたくさんあるが、それでも私達は最低限
「気楽な生活」
が送れればよしとしている。
これは海外生活で「こだわりを捨てる」と言う価値観を得たせいかな。
自分で建てた家じゃないから不便な部分も多いが、それを「受け入れる心を持つ」事で、自分自身がとても「寛容な人間」になれるわけで←呆れている読者の方も多いと思うけど(汗)

そんな話をしたら、彼女は
「私も夫のところに行くかなぁ」
なんて言っていたが。
でも、そのご主人のいる海外は、最近、食品とかおもちゃとかの「安全性」に問題があると話題になっている国なので
「行かないほうがいいね。長生きして今まで苦労した分取り戻したいもん(笑)」
なんて言っていた。

20年ぶりに会った友人に、たくさんの事を教えられて帰宅したが。
うちにはまだ4歳の手のかかる子供がいるんだもんな。
その子供を育てるのに必死で、家土地、財産、なんて考えている暇もないってのが、現実(笑)

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