2010/10/14 13:12:50
チリの鉱山事故の救出がついに終わった。
実は、この事故が起こって以来、私はこの事を他人事としてみる事ができずに、毎日どうなる事かと気をもんでいた。
それは。
うちの夫が、鉱山技師であるから。
現在は180度違う職業に就いてはいるが、夫の本来の職業は鉱山技師。
外国ではMining Engineerと呼ばれている職業で。
こちらに転勤して来るまで、現場の第一線で働く身だった。
来年2月に今の仕事の期限が来たら、またその職業に戻る可能性もある。
「落盤事故」なんて聞くと、明日はわが身、と思う生活を16年間続けて来た。
夫がこういう職業なので、過去、夫が働いてきた鉱山を見学しどんな場所なのかも十分にわかっている。
今回の事故でテレビに映される画面を見ていて、もしかしたら、ここに閉じ込められたのはうちの夫だったかもしれない、とか夫の帰りを待っている家族は私やこつぶだったかもしれないと、本当に他人事とは思えなかった。
そして、改めて、危険な職業なんだなと、思った。
現在、日本には数は多くないが同じように操業している鉱山があり、そこで働いている方もその家族の方も私と同じような思いで見ていたんだろうなと思う。
とにかく、無事に救出作業が終わってよかった。
実は、結婚して社宅に入った時に夫の先輩鉱山技師の奥さん方から、この職業について色々と教わった。
こういう職業なので、万が一天災や事故が起こると夫は現場に行きっぱなし。
携帯電話は通じないような場所ばかりなので、家族は何が起きているか全くわからない。
こんな時、鉱山屋の女房はただひたすら無事を祈って待つしかできないし。
また、現場の責任者である以上、事故がおきたら最後の最後まで現場にいる必要があり。
事故に巻き込まれても、まずその場で働いている人たちが救助されてから、一番最後に助けられる人になる。
私はそんな事、なーんにも覚悟せずに結婚したんだけど(汗)
そして、実は結婚してから何度かそういう場面を経験してきた。
幸いにして事故には遭わなかったけど。
大雨が続いたり、雷が落ちたりして、夜中だろうがお構いなく、夫が現場に急行なんてよくあった。
一度だけ、新しい下着を着ていかなくちゃいけない、みたいな事も起こった←万が一、事故で怪我したりしたり、命を失ったりした時のために(汗)
まあ、鉱山屋の女房はそういう覚悟が必要なのだ、と知ったのは社宅住まいで、こんな就業人口が極端に少ない職業の人たちの密度が高い場所だったからなのだけど。
最近、夫の後輩が結婚した。
その後輩(元部下)は色んな現場で「使い物にならない」と散々言われ、夫の部下だった時もお手上げ状態だったために、3年ほど前からデスクワークの部署に移された。
そこで奥さんになる人と出会ったらしいが。
不幸にして、結婚した途端、またしても現場勤めへと移動させられた。
そこは、現在の住まいから電車で2時間かかる場所。
鉱山屋は現場からあまり遠い場所には住めないため、現場のすぐそばに住居を構える事が多い(だから社宅がある)
当然だが、鉱山は山奥とか人里離れた場所にあるから、一般的には妻は専業主婦がほとんど(働く場所がないし)
だが。
彼の奥さんは仕事をしているから
「私はそこには行けない」
と言い。
それで2時間の通勤を余儀なくされているらしい。
だが。
朝は7時に出勤(鉱山は24時間稼動しているところが多い)
夜もとんでもなく遅くまで(社宅住まいの頃、うちは一番最後まで電気のついている家だった)
そんな生活なのに通勤2時間なんて。
鉱山屋の女房の覚悟がないっ(怒)
とは思うが(爆)
そういう相手と結婚したのはヤツなのだから仕方ない、と私は思っていた。
案の定。
新婚早々、そういう事になった現実を受け入れられない新妻さんは爆発したらしく。
「離婚一歩手前でしたよ」
と、ヤツは夫に話したらしい。
夫も「帰国子女でバリバリのキャリア志向←後輩談」の奥さんじゃ、山奥生活には耐えられないだろうと言っていた。
じゃあ、それに耐えて来た私の事をどう思っているのか聞いてみたいが(笑)
まあ、ヤツのことだから、すぐに現場から「使い物にならん」って送り返されるだろうから、離婚の心配もないけど
散々苦労させられた夫が冗談交じりに言っており。
私もヤツが過去に引き起こした様々な目点の事件(目が点になるような)を散々見てきたので。
通勤時間は関係なく、ほかの事で離婚問題に発展するのではないかと想像している(笑)
だって、ごく最近のヤツから来た夫へのメールの文頭に
「今年も残りわずかとなりました」←忘年会のお誘いメール
10月で、残りわずかって、書くか?
小学生でも書かんわいっ(汗)
こんなヤツと落盤事故で閉じ込められたら。
きっとイライラして70日なんて持たないに違いない(笑)
だが。
この職業、いつも人材不足であることから、資格のある人間を遊ばせているわけには行かないわけで。
ヤツも現場復帰を望んでいたからそうなったんだろう。
せめてヤツのいる場所では、事故が起こらないように願うしかないだろう←でも前の現場で大きな事故を起こして始末書出したんだけどね、ヤツ。
なんとか、ヤツの奥さんが鉱山屋の女房としてがんばってくれるといいんだろうけどね。
我が家の場合、夫は当分現場に復帰する事はないだろうし。
現場復帰になっても、こつぶのために単身赴任を選ぶんだろう。
でも、私は夫が現場復帰したら、また毎日鉱山屋の女房として、心配して暮らすんだろうな。
とにかく、誰も犠牲者が出なくてよかったわ。
実は、この事故が起こって以来、私はこの事を他人事としてみる事ができずに、毎日どうなる事かと気をもんでいた。
それは。
うちの夫が、鉱山技師であるから。
現在は180度違う職業に就いてはいるが、夫の本来の職業は鉱山技師。
外国ではMining Engineerと呼ばれている職業で。
こちらに転勤して来るまで、現場の第一線で働く身だった。
来年2月に今の仕事の期限が来たら、またその職業に戻る可能性もある。
「落盤事故」なんて聞くと、明日はわが身、と思う生活を16年間続けて来た。
夫がこういう職業なので、過去、夫が働いてきた鉱山を見学しどんな場所なのかも十分にわかっている。
今回の事故でテレビに映される画面を見ていて、もしかしたら、ここに閉じ込められたのはうちの夫だったかもしれない、とか夫の帰りを待っている家族は私やこつぶだったかもしれないと、本当に他人事とは思えなかった。
そして、改めて、危険な職業なんだなと、思った。
現在、日本には数は多くないが同じように操業している鉱山があり、そこで働いている方もその家族の方も私と同じような思いで見ていたんだろうなと思う。
とにかく、無事に救出作業が終わってよかった。
実は、結婚して社宅に入った時に夫の先輩鉱山技師の奥さん方から、この職業について色々と教わった。
こういう職業なので、万が一天災や事故が起こると夫は現場に行きっぱなし。
携帯電話は通じないような場所ばかりなので、家族は何が起きているか全くわからない。
こんな時、鉱山屋の女房はただひたすら無事を祈って待つしかできないし。
また、現場の責任者である以上、事故がおきたら最後の最後まで現場にいる必要があり。
事故に巻き込まれても、まずその場で働いている人たちが救助されてから、一番最後に助けられる人になる。
私はそんな事、なーんにも覚悟せずに結婚したんだけど(汗)
そして、実は結婚してから何度かそういう場面を経験してきた。
幸いにして事故には遭わなかったけど。
大雨が続いたり、雷が落ちたりして、夜中だろうがお構いなく、夫が現場に急行なんてよくあった。
一度だけ、新しい下着を着ていかなくちゃいけない、みたいな事も起こった←万が一、事故で怪我したりしたり、命を失ったりした時のために(汗)
まあ、鉱山屋の女房はそういう覚悟が必要なのだ、と知ったのは社宅住まいで、こんな就業人口が極端に少ない職業の人たちの密度が高い場所だったからなのだけど。
最近、夫の後輩が結婚した。
その後輩(元部下)は色んな現場で「使い物にならない」と散々言われ、夫の部下だった時もお手上げ状態だったために、3年ほど前からデスクワークの部署に移された。
そこで奥さんになる人と出会ったらしいが。
不幸にして、結婚した途端、またしても現場勤めへと移動させられた。
そこは、現在の住まいから電車で2時間かかる場所。
鉱山屋は現場からあまり遠い場所には住めないため、現場のすぐそばに住居を構える事が多い(だから社宅がある)
当然だが、鉱山は山奥とか人里離れた場所にあるから、一般的には妻は専業主婦がほとんど(働く場所がないし)
だが。
彼の奥さんは仕事をしているから
「私はそこには行けない」
と言い。
それで2時間の通勤を余儀なくされているらしい。
だが。
朝は7時に出勤(鉱山は24時間稼動しているところが多い)
夜もとんでもなく遅くまで(社宅住まいの頃、うちは一番最後まで電気のついている家だった)
そんな生活なのに通勤2時間なんて。
鉱山屋の女房の覚悟がないっ(怒)
とは思うが(爆)
そういう相手と結婚したのはヤツなのだから仕方ない、と私は思っていた。
案の定。
新婚早々、そういう事になった現実を受け入れられない新妻さんは爆発したらしく。
「離婚一歩手前でしたよ」
と、ヤツは夫に話したらしい。
夫も「帰国子女でバリバリのキャリア志向←後輩談」の奥さんじゃ、山奥生活には耐えられないだろうと言っていた。
じゃあ、それに耐えて来た私の事をどう思っているのか聞いてみたいが(笑)
まあ、ヤツのことだから、すぐに現場から「使い物にならん」って送り返されるだろうから、離婚の心配もないけど
散々苦労させられた夫が冗談交じりに言っており。
私もヤツが過去に引き起こした様々な目点の事件(目が点になるような)を散々見てきたので。
通勤時間は関係なく、ほかの事で離婚問題に発展するのではないかと想像している(笑)
だって、ごく最近のヤツから来た夫へのメールの文頭に
「今年も残りわずかとなりました」←忘年会のお誘いメール
10月で、残りわずかって、書くか?
小学生でも書かんわいっ(汗)
こんなヤツと落盤事故で閉じ込められたら。
きっとイライラして70日なんて持たないに違いない(笑)
だが。
この職業、いつも人材不足であることから、資格のある人間を遊ばせているわけには行かないわけで。
ヤツも現場復帰を望んでいたからそうなったんだろう。
せめてヤツのいる場所では、事故が起こらないように願うしかないだろう←でも前の現場で大きな事故を起こして始末書出したんだけどね、ヤツ。
なんとか、ヤツの奥さんが鉱山屋の女房としてがんばってくれるといいんだろうけどね。
我が家の場合、夫は当分現場に復帰する事はないだろうし。
現場復帰になっても、こつぶのために単身赴任を選ぶんだろう。
でも、私は夫が現場復帰したら、また毎日鉱山屋の女房として、心配して暮らすんだろうな。
とにかく、誰も犠牲者が出なくてよかったわ。
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