2010/01/26 09:42:31
昨日、夕飯を食べようと、キッチンに立ったら。
そこにあるはずのない物が…
夫にはとりあえず毎日(汗)お弁当を持たせている。
昨日は月曜日。
普段なら、月曜の朝は食器棚にしまっておいたお弁当箱を出すのだが。
その前日の日曜日も出勤だった夫にお弁当を持たせており。
日曜日も夫は深夜帰宅だったから、平日夫がいつもやっているように、ダイニングテーブルの上にお弁当箱が置かれていた。
夫はお弁当を食べた後、必ず洗って持って帰って来るのだが。
私はそのお弁当箱を再度洗う。
夫を信用していないわけじゃないが、無洗米を洗いたくなる(私は洗わないけど、実家の母はお米はとぐものと考えているので非常に気になるらしい)そんな感覚?
それで洗ったお弁当箱に中身を詰めて持たせたのだが。
キッチンのシンク横に置いている吸水クロスの上に
箸が…
夫のお弁当箱はビジネスバッグに立てて入れる横幅スリムタイプ。
お箸はご飯を入れるケースの蓋にセットするようになっている。
その上におかず入れを載せて蓋をするため、ご飯の蓋を閉めた時にお箸を入れ忘れても、気がつかない(汗)
だが。
つまり、ここにお箸があるって事は…
忘れたって事ね(涙)
時はすでに午後7時半。
こんな時間に
「お箸忘れてた」
ってメールする意味もないが、とりあえずメールしてみた。
しばらくして
「大丈夫です。割り箸がありました」
そりゃ、そうだよね。
今の世の中、コンビニでお弁当を買ったら「お箸をつけないで」と言わない限り、お箸がついてくるもんね。
で、一件落着したんだが。
その後、ふと思い出した。
昔、私が小学生だった頃の記憶(ってむかしむかし、の世界だね)
父と母がダイニングテーブルの真ん中にお弁当箱を置いて
・・・・・・・・・・・・・・・・・
てんてんてんのリピート状態だった所に出くわした。
私の父は銀行員だったのだが、母が毎朝お弁当を作っており。
その日、母はお箸を入れ忘れたらしい。
父と母の間にどういう会話があったのかわからないが、その翌日から母はお弁当を作るのをやめた。
きっと父が
「お箸が入っていないと食事が出来ない」
みたいな事を言い
「忘れる事だってあるでしょっ」
と母が反論してもめたんじゃないかと私は思っていたが。
その無言のリピートに私はいたたまれずとりあえずその場を立ち去った、記憶がある。
それから数年後。
私は母の愛情弁当を学校に持っていく高校生となった。
だが、私はなぜか必ずお弁当箱を忘れて帰るタイプの子で(汗)
そこで母は私のお弁当箱を2種類用意していた。
もし忘れてきても翌朝は作れるように。
ところが。
その2個を学校に忘れて帰ってしまった。
翌朝、バタバタと朝の支度をしている私に、母が声をかけた。
「お弁当箱なかったから、お弁当はなし」
お弁当がない場合、母が500円持たせてくれる(学食でも多いだろ、それ)事になっていた我が家だが。
その500円もなく。
「えー、私、お昼抜きじゃない」
不満を漏らした。
真面目で働き者の母がお弁当を作らない日は滅多になかったが、すでに父も姉もお弁当が要らない生活になっており
面倒くさいな
って日もあったんだろう。
ごくたまに500円の日があり
ラッキー
なんて思っていたのだが(学食や購買部を使えばランチは半分で済んだから)
その気持ちは、今になればよくわかるのだが。
当時の私は自分のせいとは言え、お昼代も持たせてもらえない、ってのがとっても不満で。
それで文句を言ったら
「私のやり方に不満があるなら明日からお弁当は作らない」
私の母はこんな事を言う人じゃない(私がどれだけひどい事を言っても、ちゃんと用意してくれるタイプ)
その剣幕にひるんだのだけど、ちゃんとお弁当箱を持って帰れば作ってくれるだろうと思い。
その日は自分のお小遣いで学食を利用し、忘れないでお弁当箱を持って帰った。
だが。
翌朝もお弁当がなかった。
500円もなかった。
それから1週間くらい、ずっと。
さすがにお小遣いも底を付きそうになり。
母に詫びを入れるしかないかと(汗)
で、母に泣きついたら。
昔、父がお弁当のお箸を入れ忘れただけで、母をひどく責めた事があった。
母はちゃんと謝ったのだそうだが、父は「お箸を入れ忘れるなんてありえない」みたいな事を言ったらしい。
で、母は「私だっていつも完璧じゃない。忘れる事だってある」と反論したら…
その先は昭和一ケタ生まれの夫の常套句が続き(オレ様は真面目に働いて妻子を養っている。外で働いた事のない女、子供にはその大変さがわかるまい、云々)
同じく昭和一ケタ生まれの妻は夫に逆らわず、夫を立てて…
みたいになるのが、普通だったが、その日はついに
ぷっちーん
と切れてしまったらしい。
小学生2人の子供がいたから毎日毎日忙しく過ごしていて、母も疲れていたんだろう。
母は父に文句を言われながら考えていたそうだ。
お箸がなかったのに、お弁当は食べている。
どうやって食べたんだろう?
それで、父に聞いたら
「社食で借りた」
と答えたそうだ。
母はそこで始めて「社員食堂」の存在を知ったらしい。
その後、父と母の攻防が逆転。
「社員食堂ではいくらで食事ができるのか?」
と問い詰め。
母が作るお弁当の単価よりも安い(小学生二人はお弁当が要らないからお弁当は1個しか作らない)事に気が付き
「お箸がないくらいで責められて、おまけに社食の存在を隠されていたなんて」
それで母は父のお弁当を金輪際作らないと決めたのだそうだ。
その後、姉が中学生になりお弁当が必要になってまた作るようになるまで、父は自分のお小遣いから昼食代を支払っていたらしい。
その話を聞いて、私は
二度と金輪際、お弁当箱を忘れるなんて事はしない
そう思った。
で、お弁当は復活したんだが。
その後、何度か、同じような「事故」を起こしたのは、言うまでもないか(汗)
昨日、そんな父と母のてんてんてんリピートの状態を思い出しながら
「お箸を忘れても何とかなる時代になってて、よかったね、夫」
そんな事を思い出して、一人で笑ったのだった(汗)
そこにあるはずのない物が…
夫にはとりあえず毎日(汗)お弁当を持たせている。
昨日は月曜日。
普段なら、月曜の朝は食器棚にしまっておいたお弁当箱を出すのだが。
その前日の日曜日も出勤だった夫にお弁当を持たせており。
日曜日も夫は深夜帰宅だったから、平日夫がいつもやっているように、ダイニングテーブルの上にお弁当箱が置かれていた。
夫はお弁当を食べた後、必ず洗って持って帰って来るのだが。
私はそのお弁当箱を再度洗う。
夫を信用していないわけじゃないが、無洗米を洗いたくなる(私は洗わないけど、実家の母はお米はとぐものと考えているので非常に気になるらしい)そんな感覚?
それで洗ったお弁当箱に中身を詰めて持たせたのだが。
キッチンのシンク横に置いている吸水クロスの上に
箸が…
夫のお弁当箱はビジネスバッグに立てて入れる横幅スリムタイプ。
お箸はご飯を入れるケースの蓋にセットするようになっている。
その上におかず入れを載せて蓋をするため、ご飯の蓋を閉めた時にお箸を入れ忘れても、気がつかない(汗)
だが。
つまり、ここにお箸があるって事は…
忘れたって事ね(涙)
時はすでに午後7時半。
こんな時間に
「お箸忘れてた」
ってメールする意味もないが、とりあえずメールしてみた。
しばらくして
「大丈夫です。割り箸がありました」
そりゃ、そうだよね。
今の世の中、コンビニでお弁当を買ったら「お箸をつけないで」と言わない限り、お箸がついてくるもんね。
で、一件落着したんだが。
その後、ふと思い出した。
昔、私が小学生だった頃の記憶(ってむかしむかし、の世界だね)
父と母がダイニングテーブルの真ん中にお弁当箱を置いて
・・・・・・・・・・・・・・・・・
てんてんてんのリピート状態だった所に出くわした。
私の父は銀行員だったのだが、母が毎朝お弁当を作っており。
その日、母はお箸を入れ忘れたらしい。
父と母の間にどういう会話があったのかわからないが、その翌日から母はお弁当を作るのをやめた。
きっと父が
「お箸が入っていないと食事が出来ない」
みたいな事を言い
「忘れる事だってあるでしょっ」
と母が反論してもめたんじゃないかと私は思っていたが。
その無言のリピートに私はいたたまれずとりあえずその場を立ち去った、記憶がある。
それから数年後。
私は母の愛情弁当を学校に持っていく高校生となった。
だが、私はなぜか必ずお弁当箱を忘れて帰るタイプの子で(汗)
そこで母は私のお弁当箱を2種類用意していた。
もし忘れてきても翌朝は作れるように。
ところが。
その2個を学校に忘れて帰ってしまった。
翌朝、バタバタと朝の支度をしている私に、母が声をかけた。
「お弁当箱なかったから、お弁当はなし」
お弁当がない場合、母が500円持たせてくれる(学食でも多いだろ、それ)事になっていた我が家だが。
その500円もなく。
「えー、私、お昼抜きじゃない」
不満を漏らした。
真面目で働き者の母がお弁当を作らない日は滅多になかったが、すでに父も姉もお弁当が要らない生活になっており
面倒くさいな
って日もあったんだろう。
ごくたまに500円の日があり
ラッキー
なんて思っていたのだが(学食や購買部を使えばランチは半分で済んだから)
その気持ちは、今になればよくわかるのだが。
当時の私は自分のせいとは言え、お昼代も持たせてもらえない、ってのがとっても不満で。
それで文句を言ったら
「私のやり方に不満があるなら明日からお弁当は作らない」
私の母はこんな事を言う人じゃない(私がどれだけひどい事を言っても、ちゃんと用意してくれるタイプ)
その剣幕にひるんだのだけど、ちゃんとお弁当箱を持って帰れば作ってくれるだろうと思い。
その日は自分のお小遣いで学食を利用し、忘れないでお弁当箱を持って帰った。
だが。
翌朝もお弁当がなかった。
500円もなかった。
それから1週間くらい、ずっと。
さすがにお小遣いも底を付きそうになり。
母に詫びを入れるしかないかと(汗)
で、母に泣きついたら。
昔、父がお弁当のお箸を入れ忘れただけで、母をひどく責めた事があった。
母はちゃんと謝ったのだそうだが、父は「お箸を入れ忘れるなんてありえない」みたいな事を言ったらしい。
で、母は「私だっていつも完璧じゃない。忘れる事だってある」と反論したら…
その先は昭和一ケタ生まれの夫の常套句が続き(オレ様は真面目に働いて妻子を養っている。外で働いた事のない女、子供にはその大変さがわかるまい、云々)
同じく昭和一ケタ生まれの妻は夫に逆らわず、夫を立てて…
みたいになるのが、普通だったが、その日はついに
ぷっちーん
と切れてしまったらしい。
小学生2人の子供がいたから毎日毎日忙しく過ごしていて、母も疲れていたんだろう。
母は父に文句を言われながら考えていたそうだ。
お箸がなかったのに、お弁当は食べている。
どうやって食べたんだろう?
それで、父に聞いたら
「社食で借りた」
と答えたそうだ。
母はそこで始めて「社員食堂」の存在を知ったらしい。
その後、父と母の攻防が逆転。
「社員食堂ではいくらで食事ができるのか?」
と問い詰め。
母が作るお弁当の単価よりも安い(小学生二人はお弁当が要らないからお弁当は1個しか作らない)事に気が付き
「お箸がないくらいで責められて、おまけに社食の存在を隠されていたなんて」
それで母は父のお弁当を金輪際作らないと決めたのだそうだ。
その後、姉が中学生になりお弁当が必要になってまた作るようになるまで、父は自分のお小遣いから昼食代を支払っていたらしい。
その話を聞いて、私は
二度と金輪際、お弁当箱を忘れるなんて事はしない
そう思った。
で、お弁当は復活したんだが。
その後、何度か、同じような「事故」を起こしたのは、言うまでもないか(汗)
昨日、そんな父と母のてんてんてんリピートの状態を思い出しながら
「お箸を忘れても何とかなる時代になってて、よかったね、夫」
そんな事を思い出して、一人で笑ったのだった(汗)
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