月曜日から熱を出していたこつぶが元気になったので、今朝、ラジオ体操に行く事にして玄関の扉を開けたら。
ゴミ袋が目に入った。
今日は木曜日。
つまり、ゴミ袋が目に入ってはいけない日だ←3つ前の記事をご覧下さい。
またか(怒)
と思って「周囲の目に配慮をしながら」よーく見たら。
「このゴミは分別方法が間違っているので収集できません」
と言う紙が貼ってあった。
昨日(つまり水曜日)は缶瓶、ペットボトルの収集日だった。
問題のゴミ袋は、缶瓶、ペットボトルがいっしょくたになっている。
この地域はアルミ缶、スチール缶とビン類の収集を同じ袋に入れていいが、ペットボトルは別の袋に入れるようになっている。
おまけに使用している袋が、家庭ごみ用の袋。
そりゃ、持って行ってもらえないよな~。
ふと、この袋の所有者は、先週の家庭ごみの人じゃないか、と思った。
これまでゴミを間違って出す人はいなかったわけで。
つまり。
奥さんに逃げられたご主人がいるのかも。
たとえば、うちの夫のように
毎晩のように遊び歩いてぐでんぐでんに酔っ払って帰るため、ついに奥さんが
「しばらくお暇を頂きます」
とかって置手紙を残して、遠方に嫁いだ娘の家に行っちゃった。
娘も
「そうよ、お母さん、しばらくうちにいてお父さんを懲らしめたほうがいいわっ。
私が小さい頃からお父さんには苦労させられたじゃないっ」
なんて言って母親をかくまっており。
ちょうど夏休みに入ったから孫の面倒なんかを見てもらって、自分も楽させてもらっていたりする。
残された夫は、娘の家に頭を下げてまで妻を迎えに行くのは
男の沽券に関わる
とかなんとかって思って
「俺だってちゃんと一人でやっていけるぜっ」
とがんばっていて。
それで、毎回悪戦苦闘しながらゴミ出しをやるのだが。
いつも間違ってしまうわけで。
だが。
自分のゴミが毎週収集されずに残されるのを見て
「孫に会いに行くついでに、連れ戻すか」
なんて弱気になっているかも。
それに娘も母親がずーっと家にいて家事のやり方一つ一つに口を挟んでうるさくなってきて
「お父さんも反省して迎えに来たんだし、そろそろ帰ったら?」
なんて早く帰る様に促し。
妻もそろそろ庭の花が枯れていないだろうかとか、愛犬のジョンくんはちゃんと餌をもらっているだろうかと気になり始め。
かくして、妻は夫と一緒に帰ることにして。
そして、ごみ収集所に置き去りにされている「怪しいごみ」を見て
もしかしたらこれは夫が出したのかも
と思い。
やっぱり夫には家事を任せられないことに気がつき。
そうして我が家の前に置き去りにされているゴミは、誰も気がつかれないままに所有者の下に引き取られるのであった。 缶完
これは、あくまでも私の勝手な想像だが。
市のごみ収集の面倒なルール(と言っても、私の実家の地域に比べたら実に大雑把)は
市民の幸せな生活のため
に一役買っているのかも。
なんて話を夫にしたら
「ゴミ袋一つでそこまで想像力が膨らませられるって、すごいよなぁ」
感心して出かけていった。
めったに私の言う事に感心したりしない夫がそうやって感心してくれるなんて、これもまた
市民の幸せな生活を守ってくれているのかも。
あ、あなた、呆れてるでしょ、私のくだらない想像力に(汗)
だが、問題のゴミ袋はまだ我が家の前にある。
前回同様、明日の朝あたり、忽然と消えるのかも。