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私達のように引越しが多い家庭だと色んな地域の自治会に入る事になる。
もちろん、最近は「加入は自由意志」みたいな地域が多いので、入らなくたって何にも問題はないのだが。
ただ、子供、それも小学生がいると地域の人たちの様々な協力で学校生活を送る事になるので、自治会に入っていた方が安心な部分もある。
それで今回も自治会に入会させてもらったんだが。

以前の場所では「組」分けされており、転居直前までお世話役の「組長」をやっていたが。
今回の場所では「班」分けされていた←まあ組の者が班の者になったくらいの違い(笑)

だと思っていた。
ところが。
先日班長さんと言う人がやってきて入会について色々と話を伺った。

現在住んでいる地域は、道路を挟んで私の住む側が居住歴30年以上の人たちが多く、向かい側は居住歴1年ほどの人たちばかりである。
もちろん、私の住む側にも建て替えで2世帯同居(ほとんどが娘の家族と住んでいる様子)だったり、土地を新たに購入して入居した若い世代の人たちもいるのだが。
どう見ても、道を挟んだ向こう側は20代後半から30代の人たちが建売住宅を買いましたと言う街並みで、こちら側とは家の雰囲気や居住者の年齢層がかなり違う。

それが原因じゃないかもしれないが(笑)
向かい側の人たちは自治会に参加するのかしないのか、意思がはっきりしないらしい。
うちは転居してきてすぐに子ども会に入会する際、自治会に入りますと言ったので、即加入となったが。

班長さんはもう70歳を過ぎられたような方で
「あちら側の人たちには、話には行ったけど、なんかどうするかはっきりしないんですよね~」
とぼやいていた。

「それは、強制じゃないから入らないって意思なんですよ」

その言葉がのど元まで来ていたが、余計なことは言わずに「そうですか」と流したんだが。

実は、越してきてしばらくして、はす向かいの家の人に声をかけられた。
そちらには幼稚園年長のお子さんがいるので、来年はこつぶと一緒に通わせてもらえればいいんだけど、みたいな話で。
多分私とは年齢層がかなり違うんだろうと思うが(汗)
同じような年頃の子供を持つ母親同士って感じでとっても親しく話しかけられ。
だが、話が進んでいくと。

「自治会に入りませんか?って突然来るよ」

とその人に言われた。

「別に何かお世話になるってわけじゃないからさ、入らなくってもいいんじゃないかって思ったけど、でも入らないって言ってもいいのかわからなくてさ、結局、入会したんだけど。特別何かあるってわけでもないのよね~。面倒だから入らなくてもいいんじゃない?」

みたいな話。
子ども会に入会したから自治会にも入る事になると思う、みたいな受け答えをしたら

「うちの子、人見知りするからさ、ご近所の子とも遊べないんだよね~。子ども会って強制じゃないんでしょ。うち、入らなくてもいいかなぁ。なんか廃品回収とか回ってきて大変そうでしょ」

若い世代には、自治会=面倒くさい、と言うイメージがあるんだろう。

特にこの地域のゴミ回収は、自宅前に出す個別収集であることもあり。
市の広報なども新聞の広告と一緒に入ってくるし。
自治会って何をしているのか?
はっきりしないと思っている人もいるんだろう。

以前の地域は高齢化が進んで町全体に「若い世代がいない」ので運動会などの行事がやりにくい、活気がないなんて話が多かった。
親と同居する世代の人たちが増えて子供もいるにはいたんだが。
隣の町内会(新しい団地)とは比較にならないほど子供が少なく、夏休みのラジオ体操は高齢者のためのものだったりした←年中で参加したこつぶはそこでアイドルになったくらい。

だが。
前の地域が憧れていた、若い世代と高齢者世代がまぜこぜになったこの地域でも、問題は色々あるようだ。

実は、最近のこと。
我が家の西側には「ちょっとうるさい」おばあちゃんが住んでいる。
こつぶの部屋にエアコンを設置した時、そのエアコンの室外機が、そのおばあちゃん宅の庭に向く事になり
「室外機の熱風で植木が傷む」
と電気工事屋さんがクレームをつけられた。
仕方ないので、エアコンの室外機の前のフェンスに波板(ちょっと高級のヤツ)を2枚ほど貼り、直接熱風が当たらないようにして、ご挨拶に行ったら

「年寄りなんで一言多くて。うるさく言ってごめんなさいね」

と、その日は思ったよりヤナ感じではなかったんだが。

数日前、そのおばあちゃんが出した不燃ごみをカラスが漁っており。
鳥を追いかけるのが大好きな我が家の長女が走っていってカラスを追い払ったが、おばあちゃん宅のゴミが道路に散乱しており。
それで、チャイムを押して事情を説明し一緒に片付けた、と言うできごとがあった。

おばあちゃんはほとんど吠えない我が家の長女(犬)を毎日庭越しに見ているようで

「ほんとにしつけがよく行き届いたワンちゃんね~」←行き届いているわけじゃないが、長女はご近所でもすぐに評判になるほど、大人しくていい子なのだ。

とお褒め頂いたんだが。

「よくいるでしょ、朝から晩まできゃんきゃん吠える犬が。うるさくてうるさくて眠れやしない」

と早速犬の話題からクレームが始まり。
さっさと帰ればよかったんだが、タイミングを逃しつかまってしまった。
そのクレームの矛先は我が家の南側の家のチワワのことであることは言われなくたってよくわかる。
とにかく自分の家だけじゃなくご近所の家に誰かが来てもキャンキャン吠える。
我が家の長女に比べれば、かなり「体力使ってるね~」って感じなのだが。

「でもね、犬なら我慢できるけど、人間の子供は注意したって聞かないから」

一瞬、うちのこつぶに文句があるのかと思った。
こつぶと私のピアノ練習がうるさいとか?←結構、バトルでやってるし。
こつぶが笑ったり歌ったりする(私達夫婦に似て声が大きい)のがうるさいとか?

だが、おばあちゃんの話からその子供がこつぶでない事がすぐにわかった。
おばあちゃんの家の隣には3人の小学生がいる家がある。
両親共に共働きなのだが、学童に行かない上の二人の男の子達が学校が終わると自宅に何人もの子供達を招きいれており、ちょっと離れている我が家でもその声が聞こえて、結構うるさい。
自治会問題について語った(笑)はす向かいの奥さんも

「乱暴でさぁ、うちの子とは遊ばせられない」

はっきりおっしゃっており。
確かに、うちでもうるさいなと思う事があるから、お隣はかなりイライラするんだろうなと思っていたら。
話はどんどんエスカレートし。

「どこの子かわかんないけど」と前置きしながら、子供達が自分の家にピンポンダッシュして行くのだと文句が始まった。

「最近は共働きが多いでしょ。でも親が働いていたら、子供が昼間何しているかわからないのよ」

あきらかにその家のこどもたちである事に違いなく(汗)

あまりにご近所への不満が続くので、私も

「お洗濯干さなくちゃいけないので、これで」

と失礼しようとしたら。

「あのね、ここ、泥棒がいるから気をつけなくちゃいけないわよ」

私を捕まえて離さない(汗)
クレームおばあちゃんの話は続き。

おばあちゃん宅は鍵を閉めていたのに台所のおかずがなくなったり、包丁が盗まれたりしたらしい。

「だからね、気をつけなくっちゃいけないのよ。お宅は犬がいるから入りにくいだろうけど」

おばあちゃんの話は続くのだ。
包丁が盗まれたってのはさすがに怖いが、おかずがなくなるって。

ごくたまに見かけるおじいちゃんが食べちゃったんじゃ・・・?

とは言えないけどさ。

私は高齢者の方を邪険には扱いたくない←多分、20代の人よりも70代の人に年齢が近くて親近感?(汗)
とにかく戦後の日本を支えてきた方々だし(立派なご意見)
「年上を敬え」と子供の頃から教えられてきたし。
それに相手の話が終わらないのに「すみません」なんて言って話をはしょったり、無視したりできない体質で。

で、延々30分間、おばあちゃんの話につき合わされた。

こんな事を言っちゃ悪いが、確かにこんな話に付き合っていられるほど、若い世代だと時間がない人が多いし。
「面倒だな」と思うのも仕方ないだろう。
40代の私でもそう思うし。

ただ高齢者ばかりの町になると「限界集落」とまで言われて社会問題化されている。
以前住んでいた地域は、そんな「限界集落」予備軍が全国的にも多いと言われていたわけで。
それに比べたらここは若い世代の人たちも一緒に住んでいて、以前の地域の人たちから見たら
「理想的な場所」
に見えるのかもしれないが。

若い世代と年齢が高い世代が混在する場所に住んでみてわかった。
以前の限界集落直前の場所では、地域の人たちが何とか協力し合って生きていこうと言う前向きな姿勢があったけど、ここではお互いを「理解し合えない世代」として受け止めて、敬遠しあっている傾向が見られるのだ。
古きよき時代の先輩が後輩を助け、後輩は先輩に学ぶ、なんて事は、今の世の中じゃ難しいのかも。
たとえ限界集落となっても同世代の人たちが助け合って生きて行く方が、活力があるんじゃないか?

と、中間住民世代(40代)の私は考えさせられたのだ←中間管理職みたいな存在ね(笑)

ま、ただ単に、私がいつも「ヒマ」そうに見えるから、話し相手にされちゃうんだろうね。
そう言えば、毎日の長女の散歩で、色んな「ワンコオーナー友達」がたくさんできたもんなぁ(汗)

でも、私って、そんなにヒマじゃ、ないんだけど(大汗)

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